看護師の時間外労働の実態
看護師は、仕事の内容が、とてもハードだというのは、よく聞く話ではないでしょうか。日勤と夜勤があり、勤務時間が一定ではない、不規則な勤務体制を繰り返すため、生活も不規則になります。また、職場では日々の激務が続き、休みが少ないことから、疲労もたまりやすくなり、心身ともに、非常に重労働な仕事だと、いわれています。
もちろん、すべての医療機関や病院で働く看護師に当てはまることではなく、勤務体制や仕事の内容にも違いなどもあります。勤務体制の違いとは、夜勤がなく、日勤だけの医療機関や病院もあるということです。また、残業をしなくていい病院というのも、探せばあるかもしれません。では、実際に、残業をしている看護師は、一般的に、どのくらいの時間を、時間外労働として働いているのか調べてみましょう。
看護師に限らず、残業が多い仕事に就いている人も、世の中にいっぱいいるでしょう。残業をすることにより、残業手当がつくので、お給料が増えることはうれしいことでもあります。しかし、規定の時間以上の勤務時間を重ねるということは、確実に体に悪影響を与えるという、とても深刻なことでもあるのです。また、実際に働いた時間外の分の手当がつかず、いわゆる「サービス残業」になっているという声も、少なくはありません。看護師の仕事というのは、とても過酷だといわれています。その結果、過労死の危険水準にあると判断されている医療機関や病院があるというのも、事実です。たとえ、一部の病院にあてはまることでも、そのような現実があることに、問題があります。
日勤と夜勤などの、交代勤務をしている看護師の、時間外労働の時間数を調べてみました。あるデータによると、ひと月に60時間以上にもなる看護師の割合が、全体の4%、つまり23人に一人と、非常に高い数字になっているこがわかりました。これは、推計2万人の看護師が、過労死の危険水域に判断されるという、驚くべき実態であります。また、月30時間以上の残業が全体の21%となっており、ほとんど毎日、残業をしているというデータの結果になっています。また、看護師の時間外勤務・残業の平均値は、1か月に23.4時間となっています。そして、年別にみると、年齢が若い看護師ほど、残業時間が長くなっているという傾向にあることも、分かりました。年齢が若い20代の看護師は、比較的に体力もありますが、疲労に悩み・苦しむ、残業が多いことを訴えている看護師のなかで、もっとも多い年代という結果もでました。
「残業」というのは、一般的には、定時後も職場に残り、仕事をすることをいいます。最近では、あまり聞かなくなりましたが、日本の企業の伝統の一つで、“いかに長い時間、会社に残って仕事するかで評価が決まる”というものがあります。しかし、看護師の仕事の場合、残業というのは、時間外勤務のことでもあるので、始業前に、受け持ち患者の状態を確認するなど、「前残業」というものがあります。この、前残業がある医療機関や看護師は、全体の8割も上るといいます。これらの、時間外労働は、少しずつではありますが、改善はされています。しかし、いままだ残業が多い仕事というのが実態なので、看護師の仕事を続ける上で、しっておきたい現実です。







